私は配当現地課税ゼロの外国株への投資を進めたいと思っています。二重課税はイヤですからね・・・。
ということで、しばらくはイギリス株・シンガポール株・オーストラリア株・マレーシア株といった株の財務分析をしていきたいと思います。分析をしていく中で、ここは!と思う会社にどんどん投資していこうかなと思います。
ナショナルグリッド・ユニリーバに続く分析第3弾ということで今回はディアジオを分析してみたいと思います。
ディアジオの概要
ディアジオと言う会社は、酒造メーカーです。ギネスとグランドメトロポリタンが合併した会社です。イギリスの酒造メーカーということで、スコッチ、ウイスキーはもちろん、ウォッカなどいろんな種類のお酒の販売を手掛けています。
お酒とかって習慣性があるような商品を扱う会社の株って上昇しやすいといわれているそうです。コカ・コーラとかペプシに入っている「砂糖」も依存性があるような製品だそうですし、ニコチンがはいっているタバコもそうですよね。ディアジオも儲かりやすい会社と言えるかもしれませんね。
私個人はビールとか焼酎とかばっかり飲むので、ディアジオの売っているお酒は飲まないんですけどね。
ディアジオの売上&利益
売上と利益を確認するとグラフの通りになります。
この5年で徐々に売上が上がっていますし、それよりも利益率が上がっているのがわかります。このグラフでいう「利益」というのは純利益のことなのですが、純利益率が25%近くもあるって、めちゃめちゃ儲かっている会社ですね。こういう会社なら給料も高いのかなぁ~・・・。
エリア別の売上も拾ってみました。
これを見ると、北米と欧州が売上の半分以上を占めている主力の地域となっています。どの地域でも基本的に売上は伸びています。
エリア別の利益率(税前)を確認します。
明らかに、北米の税前利益率が高いです。つぎに欧州、中南米、アジア、アフリカと続いています。やっぱりスコッチとか強い酒ってヨーロッパ系の人達のほうがよく消費できるのかな、と思います。アジア人ってそんなに酒つよくないので、アジアではそこまで売れていないのかなと。人口当たりの話ですが。
総括すると、ディアジオの主力地域は北米と欧州で、利益率も北米と欧州が高い、ということです。今後はアジアとかアフリカでどこまで売上と利益を伸ばすか、だと思いますが、飲酒の習慣(スコッチとかそんなに飲まないとか)やお酒への強さという意味でアジアでの浸透は難しいかもしれませんね。お酒の習慣が変わればもしかしたらアジアでも売上&利益がどーんと伸びるかもしれませんが。
ディアジオの配当払い能力確認
ディアジオの配当支払い状況を確認します。
配当金は毎年順調に上がっていってます。配当性向は50%程度、とまだまだ配当金を上昇させる余地があります。減配というような心配はないかと思います。次にキャッシュフローから、配当金の支払原資が本当にあるのかというのを確認します。
いつも通り、営業キャッシュフローから、資本的支出を引いて、配当金支払の原資はどれだけあるかと言うのを確認しました。明らかにお金に余裕があるので、今後も配当金支払に困り、減配するというような心配は、キャッシュフローの観点からもないと思われます。
ということでディアジオへの投資もいいやん!!!と思ったのですが・・・
2018年末からディアジオの配当利率が2%ちょっとで、うーん、なんか物足りないなぁと思い投資を見送りました。最低でも3%は欲しいところです。ということで、この会社の株価がなにかの拍子に下落したときに拾っていきたいと思いますが、心配がひとつ。
それは日本だけではなく世界的に飲酒離れが進んでいるかもしれないということです。タバコについては世界的なたばこ離れが進んでいるのは間違いありませんが、アルコールについてももしかしたら、消費量が減ってくるかもしれません。健康に悪いっていうのは間違いないでしょうし。そういう私は健康リスクは全く無視して毎日ビールのんでますけど(笑)
イギリス株第3弾ということで、ディアジオの分析でした!