ラッキーマンの投資ブログ

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イギリス株 ナショナルグリッド

【NGG】高配当株ナショナルグリッドのリスク

投稿日:2019年8月22日 更新日:

今回はナショナルグリッドのリスクについて確認したいと思います。私はナショナルグリッドに5000万円くらいを投資しています。それはナショナルグリッドは送電線とパイプラインという、非常に安定している事業を運営しているため、滅多なことでは配当金をカットすることはないだろう、と思ったからです。原発のない東京電力のようなものです。

その思いは今でも変わりませんが、リスクはゼロではありません。政治圧力です。電気代やガス代を下げるために、政治家とか政府が「送電線・パイプラインの利用料を下げろ!!」と迫ってくる可能性があります。有権者としても電気代・ガス代が下がるならうれしいですよね。でも送電線・パイプラインの利用料が下がるとナショナルグリッドです。投資家に配当金として出すお金も減ってしまうので、私のようなナショナルグリッドに投資している人も困るというわけです。

今、イギリスでは「送電線・パイプラインの利用料を下げる」という意見が、イギリス政府の規制機関から出ています。もしこれが実現するとなると、ナショナルグリッドのイギリスにおける利益が減ってしまうので、配当金も下がってしまうかもしれません。イギリスではどのような議論になっているのか確認したいと思います。

イギリスでの送電線・パイプライン料金値下げの議論

送電線・パイプラインの使用料はイギリス政府の規制機関が設定します。

「事業運営に必要なコスト」と「投資家に必要なリターン」などを規制機関が算定したうえで、使用料がきまります。この使用料に基づき、ナショナルグリッドは送電線・パイプライン使用料を受け取り、その一部を設備の修繕に、残りを投資家への配当金として使うという仕組みになっています。

今の制度(RIIO-1)は2013年から2021年まで続きます。2021年から新しい制度(RIIO-2)となるのですが、「使用料をどうやって決めるべきか」というのを2019年現在、規制機関と事業者その他ステークホルダーで議論をしているという状況です。

規制機関側の案としては「2021年からの料金計算では、「投資家に必要なリターン」を今よりもっと低くすべきである」としているようです。もしこれが実現すると、私たちナショナルグリッドに投資している投資家への配当金が減ってしまうかも!??ということになります。これは困った事態です。。

ナショナルグリッドは当然のことならが規制機関の案に猛反発しています。「もしリターンが少なくなると、必要不可欠な設備投資が実行されなくなり、結局消費者に迷惑がかかる」「規制機関側は、偏ったデータに基づく恣意的な評価をすべきでない」とボロクソに批判しています。

私としては、当然のことながらナショナルグリッドを応援しています。2021年から料金が下がってしまうと、配当金がカットされるかもしれないからです。

もしイギリスの規制料金が下がったらナショナルグリッドの配当金にどれくらい影響するか

現状のナショナルグリッドのエリア別利益を確認しましょう。

このように、イギリス事業からの利益が40%弱を占めています。

もし2021年から、規制料金が下がってしまい、イギリス事業の利益が今の3分の2になった場合はどうなるでしょうか?

利益の半分を占めるアメリカ事業の利益率が今のままだと仮定し、もう半分を占めるイギリスの利益が3分の2になると仮定すると

6/10 + 4/10 × 2/3 = 26/30 ということで、ざっくり6分の5くらいの利益になってしまうかなと思います。

今の配当利率が6%なので、これが5%に減ってしまう、といったところです。

私個人としてはナショナルグリッドに5000万円投資しています。今の配当利率6%なら、1年間で税引き後の配当金は240万円になります。配当利率が5%になった場合は、1年間で税引き後の配当金が200万円になります。1年間で40万円も配当金が減ってしまうことになります!!!これだけは避けたいので、ナショナルグリッド側には頑張ってほしいと強く思うところです。

ここ最近、イギリスで大規模な停電が起こったようです。どうも風力発電が急に止まったから停電が起こった、などと言われているようです。最近イギリスでは風力発電が増えているようなのですが、風が吹かない時に予備の発電所を回す必要があり、電力の運営がけっこう大変なようです。ナショナルグリッドとしては、「送電線にもたくさん投資しないと、また大規模な停電が起こってしまうよ?料金を下げたら、投資が滞ってしまって、また大規模な停電が起こるかもしれないよ?」と規制機関側に圧力をかけることが出来るのかなあと思います。

私としては、急激な料金値下げは無いと思います。急激な値下げは、送電線の修理が滞って、停電が起こってしまう可能性があるからです。

いずれにせよ、2021年からのイギリスにおける送電線・パイプラインの規制料金制度がどうなるかが、ナショナルグリッドの収益性、ひいては配当金に影響を与えるのは間違いないでしょう。このように、ナショナルグリッドにもリスクがあるのですが、世界経済が悪化しても収益性が変わらないという抜群の安定度を誇るので、投資先としては安心できると言えるかと思います。

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