最近はシンガポール株ばかり分析しています。ラッキーマンじゃなくて「分析しないと死ぬマン」になってます。
そもそも、私は日本株と相性が悪い(と勝手に思っています)ので外国株投資をしようと思っているのですが、外国株の多くは配当金を二重課税されてしまうんですよね。もちろん確定申告で取り戻せますが、全額取り戻せるとも限りません。私はそんなに給料が高くないのと、あと1億円も運用しているので(自慢)外国株をやるなら、配当金を二重課税されないところが良いなあと思っています。確定申告で取り戻せない額の配当なので・・・・。
そうなると、イギリス株、ブラジル株、インド株、香港株(米国ADR)そしてシンガポール株、マレーシア株、ベトナム株 となります。米国ADRは色んな人が分析しているので、このブログの差別化という意味でシンガポール、マレーシア株を分析しようかな~と思っています。というか、新興国の通貨が下がっているいまこそ、投資するチャンスだとおもうんですけどねえ!
さて前置きが長くなりましたが、シンガポール株といえばこの銘柄、シンガポール航空を分析しないといけませんね。
シンガポールはチャンギ空港という巨大かつ快適なハブ空港があります。チャンギ空港とシンガポール航空というのはシンガポールと言う国に世界中から人を集めるための超重要企業・施設ということになります。シンガポールになくてはならない企業です。
では株価を確認してみましょう。
2012年くらいからずーっと10ドル~12ドルあたりをウロウロしています。配当利回りは3.42%とそこそこ高くなっているので、気になるところではあります。
シンガポール航空の概要
誰もが知っているシンガポールのフラッグキャリアです。傘下にはシルクエア―とスクートという格安航空会社、そして貨物輸送も行っています。航空機整備サービスもやっています。
路線図は下記の通りです。
アメリカ大陸が抜けている路線図ですが・・アジアを中心に、欧州、米州、豪州にたくさんの路線があることがわかります。世界中の人が快適にシンガポールに来てもらう、そしてシンガポールをもっと栄えさせるという使命を持った会社ですね~。乗った後のタオルがいいですよね。あとは、オッサン目線でいうとやっぱり制服がいいですよね~(収益性に関係あるのかな・・・?)
シンガポール航空の売上と利益
早速売上と利益を確認していきましょう。
売上は右肩上がりなのですが、利益が年によってガタガタです。税引き後利益率は高くても8%程度、だいたいは3~4%と高収益ではありません。昨日めちゃくちゃ高収益のシンガポール証券取引所を分析したのもあり、、ちょっと収益力は物足りないと感じてしまいました。
シンガポール航空の配当金
配当金をみてみます。
一株あたり配当も凸凹しています。安定して配当金を払っているというわけではないですね。
シンガポール航空のキャッシュフロー
キャッシュフローをみてみましょう。
営業キャッシュフローはプラスですが、とんでもない投資キャッシュフローが出ていっています。航空機を購入する必要があるんですよね。うーん、配当金に回すだけのお金はなさそうですが。。。
ということで配当金に回すキャッシュがあるのか確認してみます。
いつもの通り、営業キャッシュフローから資本的支出を引いたものを「配当金の原資」と定義し、実際の配当金支払額と比較しました。青のバーがオレンジのバーよりも高ければ問題ないです。グラフをみると、そもそも青いバーがマイナスになっている!!ことがわかります。飛行機の購入という設備投資がとんでもなくお金かかって、キャッシュがあんまり手元に残らないことがよくわかります。
ということで、今回はシンガポールのフラッグキャリアの分析を行いましたが、、うーーーん、どうせ投資するなら、同じくらいの配当利率のシンガポール証券取引所にするかな、と思います。航空ビジネスというのはそんなに儲からないんでしょうね。