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タイ株

【高成長タイ株】タイ空港公社株の分析(タイの空港運営会社)

投稿日:2019年9月8日 更新日:

さてタイに旅行に行って、バンコクの発展具合に驚きました。これまで現地課税10%かかるのでタイ株の分析はやってませんでしたが、確定申告で取り返せばいいですし、食わず嫌いはやめとこうと思います。SBIなどネット証券でタイ株に投資できます。

ということで、今回タイ株第1弾ということで、タイの空港運営会社である「タイ空港公社」を分析したいと思います。Airports of Thailand の略でAOTというのが通称のようです。

先日の旅行ではバンコクのスワンナプーム空港から日本に帰りましたが、すごい人でした。タイへの観光客数は非常に多いらしく、空港の運営会社も今後どんどんと儲かるんじゃないかなと思いました。

株価を見てみましょう。

なぜか2012年くらいからの株価しかグーグルでは拾えませんでしたが、この2011年10月からの8年年間でなんと株価が20倍くらいになっています。いやテンバガーどころかダブルテンバガーですね。新興国のインフラ企業への投資はうまくいけば爆発的に伸びるのかもしれません。そういや以前に分析したマレーシアエアポート株は株価は2倍くらいの上昇でしたが。

今後の成長も期待されているのか、配当利率は1.41%とかなり低いですね。でも成長に賭けて投資してみるという考え方もあるでしょう。

タイ空港公社の概要

「公社」という名前がついているだけあって政府系の企業です。株の70%はタイの財務省が持っているようです。

タイ国内の6つの空港の管理・運営をしているという会社です。スワンナプーム空港、ドンムアン空港というバンコクの空港だけでなく、プーケット空港、チェンマイ空港、チェンライ空港、ハートヤイ空港を管理しています。

現地の友人に聞いたのですが、どうもこの会社はKing Powerというタイの免税店最大手とベッタリ癒着?しているらしいです。。スワンナプーム空港の近くにアウトレットモールが建設されて開業するらしいのですが、そうなると空港内の免税店であるKing Powerの売上が下がる可能性が大です。King Powerを守るために、タイ空港公社が、「アウトレットモールは飛行機の運行に邪魔だから、開業すべきでない」と無茶苦茶な要求をしたようです。さすがに裁判所がタイ空港公社側の訴えを退けたそうですが・・。

King Powerのオーナーは英国サッカーのプレミアリーグの.レスターシティのオーナーでもあります。空港内の免税店でめちゃくちゃ儲けてプレミアリーグのチームを買い取ったんだと思います。

新興国の会社はこういう癒着などのリスクもありますが・・・まあ投資家としては癒着でもなんでも、儲けてくれる会社の株に投資するというのがセオリーなのかなと思います。

タイ空港公社の売上と利益

売上と利益をみてみましょう。

この10年で売上は3倍弱、利益は40倍くらい上がっています。タイへの観光客は非常に増えており、空港の利用者も増えていることが考えられるでしょう。

セグメント別の売上を見てみます。

 

セグメント別売上を全部たすと、売上合計よりも多くなってしまいますが、一部重複があるようです。とはいえだいたいの傾向が分かります。傾向というのは、バンコクのドンムアン空港とスワンナプーム空港の売上がかなりの割合を占めるということです。タイはバンコク一極集中なので、こういう結果になっているのかと思います。

タイ空港公社の配当

では配当の状況を確認してみましょう。

2009年の配当性向が500%を超えており、線グラフが変になっていますが・・・だいたいは配当性向は30~40%くらいです。一株当たり配当は年々上がっており、10年前の25倍くらいになっています。これはすごいですね・・。

タイ空港公社のキャッシュフロー

ではキャッシュフローを見てみましょう。

営業キャッシュフローは毎年黒字、投資と財務キャッシュフローがマイナスと健全な形です。空港の運営ということで、一度建設してしまえばそんなに設備投資は必要ないというビジネスモデルなのかと思います。

ではキャッシュフローの観点で配当金支払は大丈夫かを確認します。

営業キャッシュフローから資本的支出を引いたものを「配当金の原資」と定義し、実際の配当金支払額と比較しました。青のバーがオレンジのバーよりも高ければ問題ないです。グラフをみると、基本的に青いバーがオレンジよりも高いので、配当金払いを心配する必要はありません。非常に余裕のあるキャッシュ繰りであることがわかります。

政府系企業ということで、どんどん投資家に還元する、というよりは、会社の財務をに保ちつつ、ある程度配当として出していく、という事かなと思います。

非常に安定している会社で、今後もタイへの観光客が増えることを考えると、タイ空港公社はまだまだ成長するかもしれません。個人的にはタイ株の中では投資してもいいかなと思う会社の一つです。

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