ラッキーマンの投資ブログ

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タイ株

【高成長タイ株】バムルンラード病院株の分析(タイの超高級病院)

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さてこれまでずっとタイ石油公社とその子会社ばかり分析してきましたが、今日から違う種類の企業を分析してみたいと思います。今日から3日間は「病院シリーズ」です。

日本とかでは病院が上場していることはない(と思う)のですが、なんとタイでは病院株が上場しており、SBI証券では3つの病院株に投資することができます。今回は病院シリーズ第一弾としてバムルンラード病院というのを分析します。

結論からいうと、この株はかなり有望なんじゃないかなと思いますね。ASEAN株では今のところ「シンガポール証券取引所」「タイ空港公社」に引き続きこのバムルンラード病院が有望な気がします。

まずは株価をみていきましょう。

配当利率は2%ちょっとと、そんなに高い水準ではないのですが、過去8年くらいで株価は4倍以上あがっています。2015年の天井250ドルからはだいぶさがっています。株価収益率が31倍くらいとすこし割高かもしれませんが、10年20年保有するつもりなら別にこれくらいの株価でもいいかもしれません。

バムルンラード病院の概要

バンコクの都心になる大型病院です。

このよううに病院というよりも高級ホテルのようです。実際にこの会社は超高級クリニックを運営して、タイだけでなく世界中のお金持ちが快適に治療できるようにする、というコンセプトの病院です。つまり世界中のお金持ちに向けた病院です。イヤーこれはなかなかいいビジネスモデルじゃないかなと思いますよ!

英語なんですけど、保険診療以外の診療が70%くらいを占めています。私は実は医療産業の会社に勤めているのでわかるのですが、この「Self-Pay」つまり自費治療というのが一番儲かるんですよね。医療保険対象じゃないから青天井で料金つけられますし。タイの保険制度は全く分かりませんが、保険診療というのは別にそんなに儲かりません。お金持ち相手に最高級の治療を高い価格で行うというのがいいですよね。

このように世界中にオフィスを開設して、世界中のお金持ちを呼んでいるようです。日本語のホームページもありました。世界中で貧富の差が広がりつつあるらしいですが、富める人からお金をいただくビジネスが最も効率がいいですよね~。

こういう別荘タイプの病院施設を建設しているようです。お金持ちが気兼ねなく治療できる場所というわけです。

このようにお金持ち相手の高額医療という日本にはあんまり見かけないビジネスモデルを展開しています。経営者は欧米人で、医者も欧米の一流大学で修行を積んだ一流の医者が担当するということです。世界のセレブからも人気の病院ということです。

私も年寄りになったらこういう高級病院、そして高級老人ホームに入れるように、いまから株でコツコツ運用したいと思います。できれば病気には掛かりたくないのですが笑。

さて長くなりましたが、ビジネスモデルは有望です。

バムルンラード病院の売上と利益

売上と利益をみてみましょう。

この10年で売上と利益ともに順調に上がっています。利益率が上がっているのもグッドポイントです。病院ということで患者数の上限はあるものの、単価は(おそらく)お金持ち相手なのでいくらでもあげられるので、今後も利益率は上がっていってもおかしくありません。

バムルンラード病院の配当

配当の状況を確認してみましょう。

この10年で一度も減配なし、順調に上がっています。配当性向も50%くらいで、余裕がある状態で配当しています。10年で一株配当が3倍になっていますね。。これはすごい。

バムルンラード病院のキャッシュフロー

それではキャッシュフローを見てみましょう。

病院ということでやっぱり設備投資は必要です。特にこの病院のように高級な物件を建設したり、最新の医療機器を導入する場合はお金がかかります。とはいえ、10年で合計すると営業キャッシュフローで十分投資キャッシュフローと財務キャッシュフローをまかなっていけるレベルです。

次に、配当の原資は大丈夫なのかと言う観点でキャッシュフローを確認します。

営業キャッシュフローから資本的支出を引いたものを「配当金の原資」と定義し、実際の配当金支払額と比較しました。青のバーがオレンジのバーよりも高ければ問題ないです。グラフのように2013年に若干逆転しているものの、青いバーがオレンジのバーを上回っており、まったく問題ありません。と言うか配当を2倍くらいに増やしても大丈夫です。

 

さて今回は病院シリーズ第一弾としてバムルンラード病院を分析しました。世界中の金持ち相手に最高級の医療を高額で提供する、という、なかなか秀逸なビジネスモデルです。タイって貧富の差が激しいのですが、まさに「持つ者は最高のサービスを受けられる」を体現した病院です。日本のように、みんなが一定水準の医療サービスを受けられる、という社会ももちろん良いと思います。でも実態は医療従事者の過重労働で制度が持っているの現実で、そのうち医療崩壊するでしょう・・。日本のお金持ちも、疲弊した医者が働く日本の病院よりも、最高のサービスを受けられる海外のこういった病院のほうがいいんじゃないでしょうか?特に英語に問題ない人は・・・。

ビジネスモデルが秀逸、売上利益は成長している、利益率は年々があっている、キャッシュ繰りも問題ない、ということであとはバーツ安かこの会社の株価下落を期待したいところです。個人的に購入候補筆頭の株です。

・・・と思ったんですが、なんとバンコクポストというタイの新聞に記事がありました。バムルンラード病院が院内でHIV感染があったというのを認めたということです。いやもうこれはアカンやつですね。最近株価が下落してたのはこういうことだったのか・・・。

財務分析ばかりするのでこういう事件には気づかなかったです。。日本株で成功しなかった理由もこのへんにある気がしますね涙。とりあえず、バムルンラード病院への投資は様子見ですかね。

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