12月3日、NTTドコモは新料金プラン「ahamo」を発表しました。
データ20GB、国内通話5分間無料、しかも5G対応で月2,980円という、大手携帯キャリアとしてはまさに破格のプランです。しかもサブブランドではなく、メインブランド・NTTドコモとしてのプランであることも注目されている理由の一つです。(サイトを分けてる時点でどうみてもサブブランドですけどね…)
このプランの強みは、料金が無条件で月2,980円であることです。よくある「契約後半年間の割引」や「家族割り」などは採用せず、スッキリとした料金体系といえます。残りの大手キャリアは今回のNTTドコモの発表により、余儀なく追随することになるでしょう。
ただ、今回私が注目したのは、その契約方法についてです。
ahamoの契約は、店頭ではできず、オンラインでのみとなっています。NTTドコモが、ahamoのターゲット客層をデジタルネイティブ世代である若者に絞っていることがわかりますね。高齢者はこういった契約関係は店舗まで出向くことが多く、オンラインで契約をする高齢者の割合は若者のそれと比べて低いです。
こういった背景から、ahamoに対して「高齢者に優しくない」といった記事が散見しています。例えば、
「オンラインに不慣れな高齢者や、少ない容量しか使わない人にも、配慮してもらいたい。」
これは12月6日の読売新聞の社説からの一説です。個人的に衝撃的な一文でした。なぜ、高齢者に合わせる必要があるのでしょうか。そもそもこのレベルの契約も一人でできないようでは、高齢者だろうが話になりませんし、全世代のユーザーがこの料金プランに乗じる必要はないのです。「お、このプランいいな」と思った者だけが動けばいいだけであって、あくまで自己責任です。特に変化を嫌う高齢者は、残念ながら今回のプランに関心を示すことはないでしょう。NTTドコモもきっとそれは想定済みでしょう。
近い将来、「最近できた安いプラン、どうやって契約するんじゃ、教えろ」と店頭に怒鳴り込んでくる高齢者が増えるでしょうね。そうなると現場の方々はいい迷惑です。人件費削減も考慮したであろう今回の新プランも、こういった面倒な客を店に呼び込む火種となり、現場の方々に余計な負担がかかりゃせんかと、個人的には心配しています。
まぁとにかく、今後の携帯業界がどうなっていくのか、楽しみです。